12/9簡易耐震化工法検討委員会WG会議
議事録は
こちらから。12/20実大試験の様子です。

全景。
垂れ壁部分に欄間が入っていた場合を想定して
「垂れ壁ナシ」で。
これまでの試験でも、垂れ壁のボードが面外に
はずれるときには鴨居も柱から外れて耐力が
落ちた。
のが、垂れ壁が場ないと鴨居と柱をつなぎとめる
ものが何もないことになり、
鴨居が抜ける=耐力ナシとなるのは歴然。
鴨居が抜けない補強を施した。既製品の柱の抜け
に抵抗する「リトルコーナー」を使用することに。

このように鴨居を加工して取り付けます。
また、耐震強化障子の足もとで敷居がうねって
力を吸収してしまうので、敷居を土台に固定。
土台がない場合の固定方法の答えはなかなか
いい案が出ない中、今回は「土台に縫い付ける」
ことでクリアしようと。

使用したビスです。
鴨居のうねりを拘束する垂れ壁がないので、
早い段階で真ん中の普通障子が

外れました。鴨居が押されて上方に変形している
のがわかります。
リトルコーナーは

仕事しました最後まで。
1/15ラディアンでもどこも壊れず。
鴨居が柱を突いて、折れるか?と思いましたが
変形で力を

吸収した模様。
敷居はビスを押し上げましたが

ビスは最後まで切れず。外断熱用で軸の太い
ビスでなくて普通のコースレッドなら切れてた
かもしれません。(割れているのは杉の荒床)
1/15の、一番変形の大きな状態でとめて、
宮本先生の解説。

鴨居のあたり

敷居のあたり
この日はいつもお世話になっている、というか、難しい
建築になるとお世話になる大阪の構造設計者、ケイツー
建築設計所の籠本さんも
「なんやおもしろそうなことやってるんやんみせてえや」
てことで参戦・・・

壁量加算、耐力積み上げではない方向性について、
自論を宮本先生に。
県の補助はやはり壁量計算という簡易化された手法
を基盤にしているので今回の試験や全体の方向性は
もちろん間違ってないと思いますが、粘ること、
やわらかいけど壊れないこと、などなど多面的に
考えることが次のステップとしては大いにありうる
し、それを評価するしくみを宮本先生と一緒に考えて
いけたら。来年度。と、収穫の多い試験でした。
posted by mokuken at 00:00|
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